ストレスオフ県ランキング2018発表! 第1位は「愛媛県」が2連覇

ココロの体力測定【ストレスオフ県ランキング】

オフラボでは、可視化しにくいストレスを見える化するため、全国の20~69歳の女性7万人を対象に「ココロの体力測定」を行なっています。その分析結果から47都道府県の女性のストレスオフ度を推定し「ストレスオフ県ランキング」として発表。2018年の第1位は、愛媛県に決定いたしました。

2017年に続き、2連覇を果たした愛媛県。ストレスオフ指数50.1と昨年の51.3からは低下したものの、第2位の静岡県(41.8)、第3位の佐賀県(39.8)と10ポイント近く差をつけて第1位となりました。第2位の静岡県は昨年11位から、第3位の佐賀県は昨年8位からのベスト3入りです。
また、ベスト10の中では熊本県が昨年の33位から6位に、滋賀県が39位から8位と大きくジャンプアップしています。

ストレスオフな愛媛女性のライフバランス・スコアの特徴

「ココロの体力測定」の結果をオフラボ独自の4つの「ライフバランス」に分類。偏差値化して全国平均を50とし、愛媛女性のストレス状況を総合的に分析しました。
愛媛女性は、人間関係の不安や社会での孤独感など“居場所ストレス”とも言える「ソーシャルライフバランス」と、家族間や地域での過ごしやすさの「ローカルライフバランス」のストレスオフ度が第1位。特に日々の生活環境や気候・災害環境など、地域に対する満足度が高い傾向が見られます。

愛媛女性がストレスオフできている理由

【1】全国平均を上回る高い低ストレス者割合をキープ

2017年と比較すると、高ストレス者割合が3.7ポイント増え、低ストレス者は0.2ポイントと減少。しかし、全国平均(※)の高ストレス者割合15.5%、低ストレス者割合9.3%と比較すると依然として好状況をキープできており、とりわけ低ストレス者の割合が高い傾向です。

(※)「ココロの体力測定2018」より

【2】主なストレスオフ要因は“やらされ感”のある「時間ストレスの少なさ」

全国平均よりも愛媛女性がストレスオフできている上位10項目を見ると、1.18倍ともっとも差が大きかったのが「通勤時間ストレスが少ない」。「メイクしている(正装)時間」「家族との家事分担」と併せて、“やらされ感”のある時間に対するストレスの少なさ(感じにくさ)がストレスオフ要因であることが推測されます。また「子どもの教育費」や「住宅費」といった支出ストレスの少なさ、また通勤時間を含む「職場の人間関係(上司)」など職場環境の満足、子どもの教育ストレスの少なさも特徴的です。

【3】交感神経機能の全国ランキングでも愛媛県は第1位

メディプラス研究所が共同研究を行っているWINフロンティア株式会社のストレスチェックアプリ「COCOLOLO(ココロ炉)」の自律神経のビックデータからも、愛媛県は56.3%ともっとも交感神経が低く、リラックス傾向であることがわかりました。

「全国リラックス度ランキング(自律神経バランス)」より
COCOLOLOのビックデータを活用したストレスに関する研究成果[1][2]より、温暖な気候や、都会に比べて自然が多い地域の方が交感神経機能が抑制される傾向にあります。愛媛県がその条件に合致していることが、第1位の要因のひとつである可能性が考えられます。

オフラボ顧問
東邦大学名誉教授・医学博士
有田秀穂氏 総評

2017年に続き、瀬戸内海の温暖な地域性が注目される結果となりました。
サイクリングをはじめとする愛媛ならではの運動習慣には昨年も注目しましたが、2018年は、ガーデニングなどアウトドアの趣味が盛んで「太陽光」を浴びる環境があること、そしてデジタルストレスの大きな要因のひとつである「ブルーライト」を避ける傾向がみられました。愛媛女性のこの二つの「光」意識の高さは、現代において、ストレスオフに重要なセロトニンやメラトニンをいいバランスに導くポイントです。
「グルーミング」を含むセロトニン活性の三大要素の内の「リズム運動」「太陽を浴びる」を日常的に実施できる愛媛県は、理想的な“セロトニン県”だと言えるのではないでしょうか。

ストレスオフ県ランキング2018 全国結果

【調査概要】

タイトル:ココロの体力測定2018
方法:インターネット調査
調査期間:SCR調査 2018年3月7日~3月17日

(SCR調査)
対象:全国、20~69歳、14万人(男女各7万人)
項目:15問
分析データについて:厚生労働省の「ストレスチェック制度の健康状態項目」を基に独自加工して、点数化
集計データについて:集計したデータを、県・年齢を実際の人口でウエイト修正を行い活用

(本調査)
期間:2018年4月7日~20日
サンプル数:1800人

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