フェス、盆踊りなどイベント目白押しの夏!20代からシニアまでストレスオフな「音楽習慣」

70歳低ストレス者は91.8%と高ストレス者の2倍

野外フェスからお祭りを沸かせる盆踊りまで、音楽イベントが盛りだくさんの夏。熱中症や紫外線などには気をつけて楽しみたいものですが「これこそストレス発散!」と盛り上がっている人も多いのではないでしょうか。今回のオフラボは、そんな音楽との関係を、年齢やストレスレベル別で分析。どうやら人生において長~い付き合いが、ストレスオフには有効のようです。

■ 音楽を聴くことが習慣化している女性は53.6%

全国の女性7万人(20~69歳)を対象に行っている「ココロの体力測定2019」できいた「音楽を聴く習慣」、「ある」と答えたのは53.6%、「ほとんどない」は46.4%と、ほぼ半々という結果に。」「ある」と答えた人の1日の行動時間は「21~30分」程度がもっとも多く30.9%でした。長時間ではないことから、朝起きて出かけるまでの準備をする時間や入浴中、夜眠る前のリラックスタイムなどきまった時間に音楽を聴いている人が多いのかもしれません。

女性の音楽を聴く習慣割合と1日の行動時間

■ 音楽を聴く習慣、人生を通して変わらない低ストレス女性、減っていく高ストレス女性

女性はライフステージごとに暮らし方や体調なども大きく変わりますが、そんな中で音楽との付き合い方にも変化はあるのでしょうか。年齢の節目と言われる7の倍数の年齢を抽出。さらに厚生労働省のストレスチェック基準で算出した高ストレス者(77点以上)、低ストレス者(39点以下)別に、もっとも「音楽を聴く習慣」割合の多かった21歳を100%としてグラフ化しました(各年齢は前後1歳を含み抽出。ex.28歳=27・28・29歳)。
高ストレス女性は年齢と共に割合が低下。70歳前後になると40%にまで減少します。一方の低ストレス女性は、シニアになるまですべての年齢で平均して80%以上が「音楽を聴く習慣」があり、人生を通して音楽と付き合っていくことが、ストレスオフに有効である可能性が見えてきました。

女性のストレスレベル別「音楽を聴く」習慣年齢変遷

■ 音楽だけでなく、“自然の音”に耳を傾けるのもストレスオフにはおすすめ

オフラボではストレスにより昂った交感神経機能を鎮めるストレスオフな方法を研究していますが、「音楽を聴く」はどうでしょうか。「音楽を聴く」行動を「リラックスしそう(リラックスするイメージが湧く)」と思っている女性は、高ストレス者も低ストレス者も60%前後。ストレスレベルで大きな差はありませんでしたが、その内実際に「(音楽を聴くことを)実践している」割合は、低ストレス者は66.5%、高ストレス者は45.8%と、20.7ポイントの開きが。思うだけでなく、行動に移せているかどうかがストレスレベルに影響する可能性が示唆されました。

女性のストレスレベル別「音楽を聴く」リラックスイメージと実践割合

音を取り入れるストレスオフは、音楽だけではありません。同じくリラックスイメージがあり、かつ低ストレス者の実践割合が高い音環境には、「風や鳥の声など自然の音」も。盆踊りで音楽や踊りの後に(ダンスはセロトニン分泌をうながすリズム運動!)、帰り道を虫の鳴き声を聞きながら歩けば、よりリラックスできるかもしれません。熱中症や紫外線には十分気をつけて、今年の夏を楽しみましょう。

女性のストレスレベル別・リラックスする部屋環境イメージと実践割合

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【調査概要】
タイトル:ココロの体力測定2019
方法:インターネット調査
調査期間:SCR調査 2019年3月6日~3月18日

(SCR調査)
対象:全国、20~69歳、14万人(男女各7万人)
項目:15問
分析データについて:厚生労働省の「ストレスチェック制度の健康状態項目」を基に独自加工して、点数化
集計データについて:集計したデータを、県・年齢を実際の人口でウエイト修正を行い活用

(本調査)
期間:2019年5月7日~10日
サンプル数:2060
今回抽出対象者|全て女性

(SCR調査)

7万人(サンプル数値WB集計後の誤差)高ストレス者:10939人 低ストレス者:6181人 21歳:883人、28歳:5416人、35歳:4022人、42歳:4860人、49歳:4859人、56歳:3728人、63歳:5259人、70歳:1059人 ※各年齢は前後1歳を含み抽出(ex.28歳=27・28・29歳を抽出)

(本調査より)「リラックスする部屋環境イメージ」 高ストレス者:515人、低ストレス者:515人

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