子どもだってストレスがたまるもん!不安な気持ちを吹き飛ばすストレスオフヒント3つ

環境が変われば大人でもストレスを感じるものですが……新型コロナウィルスが猛威をふるっている今、引きこもりがちにならざるをえない子どもたちにも、そろそろストレスの兆しが見えはじめているのではないでしょうか。そこで今回は、運動不足解消や不安な気持ちを吹き飛ばす、キッズ&ママのためのストレスオフヒント3つを過去の記事からまとめました。お家の中でも簡単に楽しく!ぜひ参考に。

■ストレスオフヒント① お家の中で簡単&楽しくできる「ピョンピョン体操」

春休みや夏休みなど、お家で過ごす時間が長くなると、どうしてもダラダラした生活になってしまうもの。そこでおすすめなのが、頭と体を目覚めさせ、一日のやる気をつくるセロトニンが活発になる朝~午前中の軽い運動です。といっても、本格的なスポーツである必要はありません。ストレスオフ・トレーナーの小山圭介さんがおしえてくれた体操は、楽しくピョンピョン跳ねるだけ! 遊び感覚でできるので、ぜひパパやママも一緒にやってみてください。

▼雲つかみピョンピョン体操
「ヤッター!」スポーツ観戦や合格発表などで見かけるシーン、みんなどんなポーズをとっているでしょうか。手を上げて、ぴょんぴょん飛び跳ねている姿が思い浮かびませんか? 人が喜んでいる時の、この「ヤッター!」のポーズには、実はすごい力があります。専門用語でホッピング効果と言いますが、繰り返しのジャンプは全身の筋肉を使うことができ、しかも一番筋量のある脚の筋肉を主に使います。

「ヤッター!」あるいは「ワー!」など声を出してやるのもポイントです。発声するときは、声帯、呼吸筋、横隔膜、内臓の筋肉と、実はたくさんの筋肉を使っているからです。思いっきり高く飛ぶ必要はありません。腕を上げて、その場でピョンピョン小さく飛び跳ねるのを20~30秒程度でOKです。

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■ストレスオフヒント② 場所を決めるだけで宿題がサクサク進む!

学校がなくなって、ママが頭を悩ませることの一つが自習ではないでしょうか。言ってもやらない、見守っているだけだとなおやらない……ママのイライラが音になって聞こえてきそうなこの状況、「やらなくちゃ」と思いながらなかなか集中できない子どもたちだって、心はザワザワしているはずです。
効率的な時間の使い方・過ごし方について数多く執筆されている作業療法士の菅原洋平先生によると、夏休みなどの長い休みは、「子どもが自分をコントロールできるようになる絶好のチャンス」なのだとか。ポイントは、脳の仕組みを使いこなすこと。この機会に、親子で取り組んでみませんか?

▼勉強する場所はココと脳に覚えさせる方法
脳は、場所と行為をセットで記憶します。例えば、勉強机でゲームをしてしまったり、マンガを読んでしまったりすると、脳は勉強机を「ゲームやマンガの場所」と記憶してしまうのです。すると勉強机にせっかく向かっても、脳はゲームする準備を始めてしまうため、「集中できないから、まずはゲームでテンションを上げよう」ということに。
これは本人の意思ではなく、脳に間違った記憶をさせたことが原因です。だから、勉強机は、勉強のためだけの場所に。ゲームやマンガ、お菓子の時間は別の場所で過ごしましょう。

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■ストレスオフヒント③ スキンシップは子どもとママの最高のストレスオフ

「オキシトシン」というホルモンをご存知でしょうか。別名「愛情ホルモン」とも呼ばれ、ストレス中枢を鎮静化し、ストレス物質のコルチゾールの分泌を抑制する働きがある脳内物質です。そもそもは母乳の分泌を促す女性特有のホルモンであるとされていましたが、近年の測定技術の進歩により、子どもを持たない女性や、男性の脳でも分泌されることが明らかに。親しい人とのおしゃべりや、スキンシップがオキシトシン的な行動といえます。

子どもたちの様子に、ママは誰よりも敏感。環境が変わったり、いつもと状況が違ったりした時、「いつもはこんなに聞き分けが悪くないのに!」ならば、もしかしたらストレスのサインかもしれません。ぎゅっと抱きしめてあげてあげることが子どもたちのストレスオフに、そしてママのストレスオフにもつながります。夜眠る前の、毎日の習慣にしてみてはいかがでしょうか。

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執筆・監修:オフラボ

オフラボSTAFF

オフラボ(ストレスオフラボ)は、“ココロの体力”が低下している日本人の心の状態を可視化し、脳科学者などの専門家や他社企業と共同で、エビデンスに基づいてストレスと体や肌を調査・研究するプロジェクトです。ストレスオフに役立つさまざまな情報をウェブサイトで発信しています。

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