高ストレス者は スマホをはじめ“デジタル依存”傾向という結果も
今回は、全国14万人(男女各7万人)を対象に毎年行っている「ココロの体力測定」から、「年賀状」に関する結果をまとめました。90のストレス要因項目から30項目の「プレゼント習慣」を抽出。「あてはまる・どちらでもない・あてはまらない」より、「あてはまる」の割合を示しました。
低ストレス者の「贈るコミュニケーション」意識 TOP5 / 低ストレス者が高ストレス者より意識の高い項目
■ 高ストレス者と比べ、低ストレス者は「年賀状」を送ることを重視
低ストレス者が行っている「贈ること」への意識の上位5つを見ると、第1位だったのが、「知人宅にお邪魔するときには手土産を持参する」と、日常のさりげない気配りを大切にしていることがわかりました。3位の「人に喜んでもらうのが好き」も共通します。
第5位には「年賀状はしっかりと贈る(送る)」が入りましたが、低ストレス者の意識の高さ(高ストレス者との比較)で見ると、5つの中では最も高い数値に。特に女性が高い傾向でした。
■ 親しい人を思う“気持ち”だけでもストレスオフに
2017年の「ココロの体力測定」では、高ストレスと低ストレス者との比較で、高ストレス者の方がより「デジタル依存」傾向にあるという結果が出ています。また「人とのつながり」の自己満足度では、「リアルな人間関係」において、「満足している」低ストレス者が、高ストレス者の3倍以上という結果でした。
触れ合わなくても、大切な人を思うだけでストレスオフに役立つオキシトシンが分泌されることがわかっています。メールやSNSでたくさんの友人・知人に送る“あけおめ”メッセージもいいですが、今年はより「贈る」ことを意識して、親しい人だけにでも年賀状をしたためてみてはいかがでしょうか。(※)通称・愛情ホルモン。ストレスをコントロールする中枢である視床下部を鎮静化し、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールの分泌を抑制、癒やしをもたらします。
高ストレス者と低ストレス者のデジタル依存傾向
「人とのつながり」の自己満足度
【調査概要】
タイトル:ココロの体力測定2017
方法:インターネット調査
調査期間:SCR調査 2017年2~3月
(SCR調査)
対象:全国、20~69歳、14万人(男女各7万人)
項目:15問
分析データについて:厚生労働省の「ストレスチェック制度の健康状態項目」を基に独自加工して、点数化
集計データについて:集計したデータを、県・年齢を実際の人口でウエイト修正を行い活用
(本調査)
期間:2017年4月
サンプル数:20~69歳、女性1800人、男性400人
今回抽出対象者|
(2017年本調査より)
女性 高ストレス者522人、低ストレス者370人
男性 高ストレス者206人、低ストレス者206人