スマホ、夜型生活… 現代の高ストレス女性の“五感”ストレス上位10項目を「視覚」が独占

働く女性は職場での「ニオイ」「音」ストレスにも敏感

メディプラス研究所「オフラボ」では、現代人を取り巻くさまざまな要素がストレスレベル(高ストレス・低ストレス)を左右する要因になることが調査によりわかっています。今回は3月3日の「耳の日」にちなんで、現代女性の“五感”ストレスに注目しました。「ココロの体力測定」から五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)にまつわる30項目を抜粋。高ストレス女性の五感ストレスの特徴が見えてきました。

高ストレス女性の五感ストレス上位10項目

■ 「スマホ」「PC」による視覚ストレスは、デジタル依存との関連も

全国14万人(男女各7万人)を対象に行っている「ココロの体力測定」の結果から、「高ストレス女性」 (厚労省のストレスチェックで77点以上)を抽出。五感ストレス30項目の複数回答によると、「ついスマホを見てしまう」「目が常に乾いている」「夜明るい部屋にいる」など上位10項目が「視覚」にまつわるものでした。中でも「スマホ」「PC」に関しては、同調査で高ストレス者のデジタルへの依存傾向もあきらかになっています。

また「星など遠くを見る機会がない」「緑を見る機会がない」と、目を休めることの意識・行動の不足も高ストレス女性の特徴と言えそうです。

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■ 女性の多い職場で高ストレス者を減らすには?「匂い」「音」環境の気遣いを

高ストレス女性の五感ストレスの中で、低ストレス女性の回答割合と比較して開きの大きかった項目という視点(ストレスレベルによる違い)で見ると、「職場の匂いが好きではない」「騒音のある環境で仕事をしている」など、働く女性の五感ストレスが明らかになりました。単純割合の上位10項目は「視覚」でしたが、こちらでは「嗅覚」「聴覚」が五感ストレスに。働く高ストレス女性は、職場の匂いや音のストレスに敏感な傾向が浮き彫りになりました。

高ストレス女性の五感ストレス(低ストレス女性と比較)

■ ストレスによって意識する身体の変化にも「五感」に関するものが

ストレスを感じたときに意識する身体の変化30項目では、上位は「疲労」「冷え」「肌(髪)乾燥」が特徴的ですが、ストレス要因同様、中には五感に関するものも。「眼精疲労」は6割、「めまい」「耳鳴り」は3割以上の高ストレス女性がストレスが原因だと認識していることがわかりました。

ストレスで意識する身体変化(高ストレス女性)

【調査概要】

タイトル:ココロの体力測定2017
方法:インターネット調査
調査期間:SCR調査 2017年2~3月

(SCR調査)
対象:全国、20~69歳、14万人(男女各7万人)
項目:15問
分析データについて:厚生労働省の「ストレスチェック制度の健康状態項目」を基に独自加工して、点数化
集計データについて:集計したデータを、県・年齢を実際の人口でウエイト修正を行い活用

(本調査)
期間:2017年4月
サンプル数:20~69歳、女性1800人、男性400人

今回抽出対象者|

(2017年本調査より)
全て女性
高ストレス者:522人、低ストレス者:370人

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