消費税10%目前!女性の自分支出2019年は月平均5万8,043円、2年前から3,789円増

低ストレス女性の消費キーワードは“シンプル&癒やし”

消費税10%開始までおよそ1か月。駆け込みで買い物する派も、粛々と受け入れる派も、自分の支出について考えてみるいいチャンスかもしれません。そこで今回のオフラボは、女性の支出傾向の2017年と2019年の比較、そしてストレスレベルでの比較で、増税を目前にした女性の支出の今が見えてきました。

■ 2017年・2019年比較で増加したのは「旅・レジャー」「外食」の体験型消費

全国の女性7万人(20~69歳)を対象に行っている「ココロの体力測定」から、女性の支出に関する10項目を抽出。2017年と2019年で比較したところ、支出の合計金額は2017年が5万4,255円だったのに対し、2019年は5万8,043円と3,789円増加。内容別では「旅費・レジャー」2.830円増、「外食」1,735円増と体験型消費が顕著に増えていますが、一方で「医療費」も1,082円増となりました。

女性の月額自分支出金額2017年・2019年比較

■ 低ストレス女性の「自分の小遣い」は、高ストレス者より5,000円近く多い傾向

オフラボでは「ココロの体力測定」から、厚生労働省ストレスチェックを基準に高ストレス者(77点以上)、低ストレス者(39点以下)を算出しています。
2019年の支出をストレスレベル別でみると、全体傾向では2017年より減少していた「自分の小遣い」について、低ストレス者は高ストレス者よりも4,621円増と、自分が自由に使えるお金に5,000円近い差がありました。全体傾向で増加していたものには「旅費・レジャー」「外食」「医療費」がありましたが、体験型の2項目については低ストレス者の支出金額が多く、高ストレス者は「医療費」が多いという結果に。2年間で同じように増えている支出でも、その内容に、ストレスレベルで差があることがわかりました。

女性の月額自分支出金額ストレスレベル比較(2019年)

■ 低ストレス女性の消費キーワードは「シンプル」「癒やし」

「自分の小遣い」=自分が自由に使えるお金が、高ストレス者に比べて多い低ストレス女性ですが、買い物の仕方への意識はどうでしょうか。浮かび上がった傾向は2つ。一つは「行動や買い物はシンプル・簡単にしたい」というもの(高ストレス者の1.47倍)、もう一つは「自分が癒やされることに時間やお金を使いたい」(高ストレス者の1.47倍)。「セルフケア」「ファッション」、少額ながら「スキンケア」「メイク」も高ストレス女性より支出が多い傾向でしたが、低ストレス女性は自らの癒やしを心得ており、「自分の小遣い」から適した方法にお金を使っているのかもしれません。

女性のストレスレベル別消費意識比較

■ 同じ低ストレスでも、30代後半~40代前半はシンプル&癒やし消費意識が低い傾向

女性はライフステージや年齢による体調の変化で、暮らし向きやストレスにも変化が生じます。高ストレス者との比較で低ストレス女性が心がけている傾向にあった「シンプル」「癒やし」消費ですが、同じ低ストレスでも、年齢によって意識レベルに違いがありました。「買い物はシンプル・簡単にしたい」「自分が癒やされることに時間やお金を使いたい」意識の低さが顕著だったのは、もっともタスクが多く、癒やしも必要であろう仕事や子育ての中心世代である35歳・42歳。
増税によって生じるお金の使い方のプライオリティの参考にしてみてください。

低ストレス女性の消費傾向の年齢推移

【調査概要】

【調査概要】
タイトル:ココロの体力測定2019
方法:インターネット調査
調査期間:SCR調査 2019年3月6日~3月18日

(SCR調査)
対象:全国、20~69歳、14万人(男女各7万人)
項目:15問
分析データについて:厚生労働省の「ストレスチェック制度の健康状態項目」を基に独自加工して、点数化
集計データについて:集計したデータを、県・年齢を実際の人口でウエイト修正を行い活用

(本調査)
期間:2019年5月7日~10日
サンプル数:2060人

今回抽出対象者|すべて女性

(SCR調査より)7万人(サンプル数値WB集計後の誤差)高ストレス者:10939人 低ストレス者:6181人
21歳:883人、28歳:5416人、35歳:4022人、42歳:4860人、49歳:4859人、56歳:3728人、63歳:5259人、70歳:1059人 ※各年齢は前後1歳を含み抽出(ex.28歳=27・28・29歳を抽出)

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