時間が足りない・・・その理由は? 女性「子どもの世話」男性は「趣味」

〜 ココロの体力測定2017【 時間の使い方 編 】〜

今回は、「ココロの体力測定2017」を行なった全国の女性7万人、男性7万人(合計14万人)から、女性 1,854人、男性412人に調査(仕事に関係する質問は、有職者のみの回答割合)。時間の使い方とストレスについて調べました。

男女別時間が足りない状況をつくっていること TOP20

■ 女性は「子どもの世話」「家事」、男性は「趣味」「仕事」が上位に

ストレスに繋がる「時間が足りない」状況を作っていることについての質問では、女性の第1位は「子どもの世話」であったのに対し、男性は「趣味」と自分に関することであったことから、家事・育児に対する意識の違いが見られました。
「子どもの世話」「家事をする」は男性も上位ですが、家事育児に関することが女性は10位中6項目、男性は3項目(男性のその他7項目は「仕事」や「自分」)。特に、言及されることの少ない「毎日の献立を考えること」は、女性にとって大きなストレスになる可能性がわかりました。

高ストレス女性と低ストレス女性の時間の使い方(癖)TOP5

■ 女性は「時間の計画性」がストレスレベルに影響

次に、女性のストレスレベル別で時間の使い方の傾向(癖)について聞きました。
高ストレス女性は「他人に頼むのが苦手」「10分休憩するつもりがいつのまにか……」など、頼み下手・断り下手の傾向に。また「TVや動画視聴で、時間を使ってしまう」といったデジタル消費も含め、時間の使い方にルールがない(ルールを決められない)ことがストレスレベルに影響しているようです。
一方、低ストレス女性は「予定を詰め込まない」「整理整頓を心がけている」「帰る時間を決めている」をはじめ、全体的に計画的な時間管理を心掛けている回答でした。

低ストレス女性・高ストレス男性と比較、高ストレス女性が高い傾向を示した時間の使い方(癖)

■ 「計画性のある時間への意識」「選択肢を少なくする」で時間を上手く使える可能性が

高ストレス女性と低ストレス女性を比較し、より高ストレス女性が時間を使ってしまうことでも「集中力が落ちてきてもだらだらと続けてしまう」「オンとオフの切り替えが下手」と時間の計画性の低さが露見。高ストレス男性との比較では、全般的に時間管理意識の低さが目立ち、また「服選びに毎日時間がかかる」ことが共に挙がっていることから、多数の選択肢があることもストレスに繋がっているようです。

【調査概要】

タイトル:ココロの体力測定2017
方法:インターネット調査
調査期間:SCR調査 2017年2~3月

(SCR調査)
対象:全国、20~69歳、14万人(男女各7万人)
項目:15問
分析データについて:厚生労働省の「ストレスチェック制度の健康状態項目」を基に独自加工して、点数化
集計データについて:集計したデータを、県・年齢を実際の人口でウエイト修正を行い活用

(本調査)
期間:2017年4月
サンプル数:20~69歳、女性1800人、男性400人

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