頬をなでる風や、木々の葉のざわめき、ふと目を落とした足元に咲いた小さな花に心がなごんだり。「侘・寂(わびさび)」に代表されるように、日本人はとりわけ繊細な感性を持っています。自然の心地よさを感じられる豊かな感受性は、古来、備わっているギフトと言っていいでしょう。
■低ストレス女性は日常生活の中で「自然との関わる」意識を大切に
オフラボの「ココロの体力測定2018」調査で、「自宅・職場環境やレジャーなどでの自然との関わり方」を聞きました。高ストレス女性と比べて、低ストレス女性がより行っている行動を示すため倍率化したところ、上位に挙がったのは「職場に観葉植物が多い」1.77倍、「休日は公園など自然の多いところへ出かける」1.62倍、「花を飾る習慣がある」1.54倍、「自宅に観葉植物を置いている」1.42倍と、登山に行く、キャンプするなど特別なことよりも、日常での自然との触れ合いをより大切にしていることがわかりました。
自宅・職場環境やレジャーなどでの自然との関わり方
■わざわざ遠くへ出かけるよりも。身近で四季を感じる贅沢な余裕
東京疲労・睡眠クリニックの梶本修身先生によると、人にとっては、「安心できる部屋や家から一歩外に出たら、アウェイな状態」。だから、せっかくの休日だからとはりきって遠くに出かけると、自律神経が緊張し、リラックスするつもりがかえって疲労を招いてしまうこともあるのだとか。もちろん、たった数時間や1日で、ストレスオフな体質にがらりと変わることもありません。
そろそろ秋も深まる頃です。夕飯の買い物に向かう道すがら、風に乗って漂ってくるキンモクセイの甘い香りを胸いっぱいに吸い込んでみたり。ときには花束を買って帰り、大切な人に贈ってみたり(誰かを思いやる気持ちもストレスオフにつながりますよ)。毎日の中で、ほんの少しだけ気持ちに余裕をもって、自然と触れ合う時間を意識してみませんか?
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執筆・監修:オフラボSTAFF