全国14万人のデータを基にストレス要因を分析
今回は、全国14万人(男女各7万人)を対象に毎年行っている「ココロの体力測定」を基に、現代人が抱えているストレス要因を分析。「オフラボ」独自の4つの「ライフバランス」に分類することで、高ストレス者のストレス状況を総合的に分析し、メンタルヘルス対策のヒントを見出すことを目的としています。
90のストレス要因項目から、ストレスオフ(イライラしていない)項目以外の回答を抽出。4つの「ライフバランス」を大項目とし、24の中項目を振り分け、高ストレス者と低ストレス者の平均値を100(指数)として数値を算出。高ストレス者単独だけでなく、低ストレス者と比較することでストレスレベルによる違いにも着目しました。
オフラボが考える4つのライフバランス・ストレス
■ 女性は「セルフライフバランス」乱れが突出、男性は4つのライフバランスでまんべんなく
高ストレス女性は「セルフライフバランス」が110.7ポイントと非常に高い傾向に。自らを癒やすセルフケアやマイ・ペースの確保ができていないことがわかりました。高ストレス男性は「ワークライフバランス」のストレスが高いものの、3つのライフバランスと比較して、女性ほど顕著な傾向は出ませんでした。
「ココロの体力測定2017」の結果を基に算出したライフバランス・ストレス スコア
■ 男女別にみる有効なストレスオフ対策は?
男女ともに高いストレス項目は「お金」「家庭環境」「地域格差・将来性」。女性は「生きがい」を持つ、「休息・セルフケア」の確保、「家庭外コミュニティ」の充実が「セルフライフバランス」をストレスオフする鍵に。男性は「休息」の確保、「仕事」「子育て」「コミュニティ」の充実が重要だといえます。
高ストレス女性・高ストレス男性 ライフバランス・ストレス中項目順位
■ 高ストレス女性のライフバランス・ストレス中項目 ポジショニングマップ ※レベル低【i】〜高【iv】
■ 高ストレス男性のライフバランス・ストレス中項目 ポジショニングマップ ※レベル低【i】〜高【iv】
【参考資料】4つのライフバランス・ストレス詳細一覧
【調査概要】
タイトル:ココロの体力測定2017
方法:インターネット調査
調査期間:SCR調査 2017年2~3月
(SCR調査)
対象:全国、20~69歳、14万人(男女各7万人)
項目:15問
分析データについて:厚生労働省の「ストレスチェック制度の健康状態項目」を基に独自加工して、点数化
集計データについて:集計したデータを、県・年齢を実際の人口でウエイト修正を行い活用
(本調査)
期間:2017年4月
サンプル数:20~69歳、女性1800人、男性400人
今回抽出対象者|
(2017年SCR調査より)
全国、20~69歳、14万人(男女各7万人)
・90のストレス要因項目から、ストレスオフ(イライラしていない)項目以外の回答を抽出
・大項目4カテゴリ(各中項目6つ)に振り分ける ※90項目の複数使用有
・高ストレス者と低ストレス者の平均値を100(指数)として数値を算出