「家族でほぼ同じ時間に起床」「シーツは毎日洗濯」「眠る前はリラックス照明」
20代 既婚・有職女性 休日でも睡眠“5時間以下”が15.4%
とかく人間関係ストレスを抱えがちな世の中では、「一人になれる時間」はストレスオフに重要です。しかし人は日々多くの人と関わりながら生活しており、まったくの一人になれることそうはありません。だからこそ、一日の中でもっとも長く他者と関わらない時間である「睡眠」が大切です。
しかし家族と暮らしていると、ベッドが一緒だったり、寝る時間がまちまちだったり、“睡眠のマイペース”はキープしにくいもの。そんな中でも女性が低ストレスをキープできている「ストレスオフ一家」では、どんな睡眠ルールで生活しているのか? オフラボが全国14万人(男女各7万人)に行っている「ココロの体力測定」調査から探りました。
女性のストレスレベル別 家族の睡眠ルール
■ ストレスオフ家族の睡眠ルールは「時間管理」と「快適環境」が鍵
オフラボの「ココロの体力測定」から、厚生労働省ストレスチェックに基づいた高ストレス女性(77点以上)と、低ストレス女性(39点以下)を抽出。家族の睡眠ルールを比較しました。
低ストレス者の行動でもっとも高ストレス者と開きがあったのが「家族でほぼ同じ時間に起きる」(1.66倍)。逆に高ストレス者は「自分が一番遅く寝る」(2.03倍)「パートナーと寝る時間に差がある」(2.02倍)、そして「平日と休日の就寝・起床時間に2時間以上差がある」(1.60倍)であることから、まず就寝・起床時間に大きな違いがある傾向にあります。また低ストレス者は「シーツや枕カバーは毎日替える」(1.47倍)「寝る前は暖色や間接照明」(1.41倍)「完全に消灯して寝る」(1.21倍)と、眠る前からリラックスの用意をする、清潔に気を配るなど、睡眠環境への気配りも見られます。
■ 20代の既婚・有職女性の休日の睡眠時間に危険信号
前述の結果からわかった「自分が一番遅く寝る」高ストレス女性ですが、仕事をしながら家事の切り盛りもする既婚・有職女性の睡眠時間も深刻です。「ココロの体力測定」調査から、既婚・有職女性を抽出し睡眠時間を調べたところ、本来ならばしっかり休養したい休日の睡眠時間「5時間以下」割合は、60代を除き、女性全体の9.7%を上回る結果に。中でも20代は15.4%と、男性全体の14.6%を上回りました。
休日の5時間以下睡眠
■ 低ストレス女性が心がけている睡眠ルールは?
それでは女性の睡眠の自分ルールは、ストレスレベルで異なるのでしょうか。低ストレス女性は「平日に1日以上しっかり寝る日を作る」(1.99倍)と、忙しくなりがちな平日の睡眠を大切にしていることがわかります。また「スマホやPCは寝る1時間前まで」(1.95倍)「毎日同じ時間の就寝・起床を心掛ける」(1.36倍)など、やはり時間に関する項目が目立ちます。
一方高ストレス女性は、「寝る直前までゲーム」(1.98倍)「寝る時間になってもドラマの続きを見てしまう」(1.68倍)と、就寝時間への意識が希薄です。また「無音でないと眠れない」(1.39倍)「90分の倍数を意識して眠る」(1.23倍)など、睡眠に対してややストイックな傾向にあります。
ストレスレベル別 女性の睡眠ルール
■ 「快眠グッズに頼らない」のが、低ストレス女性の睡眠ルール
最後に、快眠アイテムへのこだわりをまとめました。調査では、寝具やアロマ、湯たんぽなど一般的に言われるアイテム30項目から複数回答で選択してもらいましたが、ストレスレベルを問わずほとんどの項目が10%以下の選択率であり、もっとも多かったのが「該当なし」低ストレス者53.8%、高ストレス者42.0%。快眠を得るためのアイテムはとてもパーソナルなものであり、実は顕在化していないものが多数あるのではないかということが推測されます。またストレスレベルでの比較では、「マットレス」(1.27倍)「掛け布 団」(1.06倍)以外はすべて高ストレス者が高い比率を示しました。
ストレスレベル別 こだわりの快眠アイテム
一人暮らしでも、家族と一緒に暮らしていても。快眠アイテムに頼らず、就寝・起床時間への意識を高く持つ低ストレス女性の睡眠ルールを参考に。女性は家族の“健康”の大黒柱、まずは女性の睡眠がストレスオフできれば、家族の睡眠も向上するのではないでしょうか。