「郷中教育」の教えをストレスオフな子育てのヒントに

低ストレス者は「弱い者いじめは卑怯」「親しき中にも礼儀あり」を大切にする傾向

血液型調査では“A型”男女は西郷隆盛好き “AB型”女性は大久保利通好き

大河ドラマ『西郷どん』もいよいよ大詰めですが、ストーリーはもちろん、西郷隆盛や大久保利通を育てた「郷中教育」に注目が集まっています。
「郷中教育」は、教師ではなく年長者が年少者を教え、子どもたち同士で学び合うという薩摩藩伝統の学びの仕組みです。「負けるな」「弱い者いじめをするな」といった掟が存在し、それが教育の根幹になっていますが、今回はその内容を現代風に要約し、オフラボが全国14万人の男女(20~69歳)に行っている「ココロの体力測定」で聞いてみました。友人関係や受験など小中学生のストレスも問題視されている現代、子育てにも役立つヒントがあるかもしれません。

オフラボ解釈版 郷中教育意識(低ストレス者)

■ 「礼節」を重んじる男女は低ストレスな傾向に

低ストレス者の傾向は、男女とも「弱い者いじめは卑怯」「親しき中にも礼儀あり」「行動が必要な時は素早く」「仲間を大切にし、誰かが困ったら皆で助ける」が上位に。道徳的な考えを重んじる傾向にあり、また「人に教えることで自分も成長する」と、誰かに尽くすことで自分も成長できると考えているようです。男女別では、女性は「仲間を大切にし、誰かが困ったら皆で助ける」、男性は「人の悪口をいってはいけない」が上位でした。

■ 低ストレス女性は「仲間意識が強く人情に厚い」男性は「自身の成長に意欲的」

次に、高ストレス者(77点以上)と比べ、低ストレス者がより心がけていることを見てみました。
女性は「困難に出合ったらとにかく行動」(2.08倍)「体が資本なの日頃から鍛えておくべき」(2.00倍) となんともタフな印象。また「問題が起きたら仲間と相談して解決」(1.91倍) 「損得よりも自分の中の 善悪が判断の基準」(1.82倍)と義理人情や正義感に厚い一面もうかがえます。
男性は、低ストレス者の傾向である「行動が必要な時は素早く動く」(2.01倍)が、高ストレス者との比較でも比率が高く、「若いうちは中身の充実が重要」(1.92倍)「人に教えることで自分も成長する」(1.83倍)と、自分自身の成長に意欲的な傾向です。

オフラボ解釈版 郷中教育意識(低ストレス者の特徴)

■ 西郷隆盛好きにはA型が多かった!

昨年オフラボでは、好きな幕末・明治維新の偉人とストレスレベルの関係をプレスリリースで発表しましたが、今年は『西郷どん』に登場する人物を中心に、血液型ごとに好きな偉人をききました。
特徴的だったのは、男女とも「西郷隆盛」好きにはA型が多く男性43.3%、女性44.5%。「大久保利通」好きはAB型女性13.3%、「土方歳三」好きはB型女性22.3%、「勝海舟」好きはO型男性30.0%、「天璋院(篤姫)」好きはO型女性32.4%、AB型男性11.3%という結果に。B型男性は6人の偉人で20.1~22.1%と大きな違いが見られませんでした。

【関連記事】好きな幕末・明治維新の偉人をストレスレベルの違いで分析

好きな偉人×血液型

【調査概要】

タイトル:ココロの体力測定2018
方法:インターネット調査
調査期間:SCR調査 2018年3月7日~3月17日

(SCR調査)
対象:全国、20~69歳、14万人(男女各7万人)
項目:15問
分析データについて:厚生労働省の「ストレスチェック制度の健康状態項目」を基に独自加工して、点数化
集計データについて:集計したデータを、県・年齢を実際の人口でウエイト修正を行い活用

(本調査)
期間:2018年4月7日~20日
サンプル数:1800人

今回抽出対象者|

・郷中教育意識(2018年本調査より)
女性:高ストレス者:450人、低ストレス者556人 男性:高ストレス者278人、低ストレス者306人

・血液型(2017年SCR調査より)
女性 A:27162人 B:15085人 O:20192人 AB:6800人 男性 A:26757人 B:14993人 O:19755人 AB:6831人

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