11月22日“いい夫婦”はストレスオフ夫婦 「子どもを叱るのは自分の役目」と考える高ストレス女性は37.3%
11月22日は「いい夫婦の日」。結婚して時間が経過したり、子どもが生まれて家族の形が変わったり。ライフスタイルの変化によって、夫婦の在り方も変わっていくものですが、できるならば、末永く、仲良しでいたいものです。では、そのコツは? オフラボの調査から、“ストレスオフ夫婦”の傾向を探りました。
低ストレス女性 パートナーとのコミュニケーション
高ストレス女性 パートナーとのコミュニケーション
■ 低ストレス女性は「一緒に食事」「記念日を祝う」、高ストレス女性は「ほとんど会話なし」
厚生労働省のストレスチェックの基準で算出した高ストレス女性(77点以上)と低ストレス女性(39点以下)に、「パートナーとのコミュニケーション」についてききました。低ストレス者は「食事を一緒に取る」(1.72倍)「結婚記念日は毎年祝う」(1.68倍)と一緒に過ごす時間を大切にし、6割近くが「相手を信頼している」とのこと。高ストレス者は「ほとんど会話がない」(3.02倍)「LINEやメールは1日10回以上」(1.58倍)とリアルなコミュニケーションが乏しく、「何を考えているかわからない」(2.77倍)と3 割近くが回答しています。
■ 夫婦のコミュニケーションでも意識したいアンガーマネジメントの傾向は?
先ほどの質問で、低ストレス者「子どもの前では喧嘩しない」(1.69倍)、高ストレス者「子どもを叱るのは自分の役目だ」(1.43倍)との回答がありましたが、夫婦のコミュニケーションにおいても意識したいのがアンガーマネジメント(怒りのコントロール)です。
パートナーだけでなく、他人への怒り方・注意の仕方を聞いた質問では、低ストレス者は「(相手を)人前で怒らない」(1.91倍)、「他の人と比べない」(1.82倍)といった思いやりがあり、そもそも「あまり起こることはない」(1.80倍)「イライラしないよう気をつける」(1.69倍)傾向に。一方、高ストレス者は「物にあたる」(3.21倍)「無口になり挙動で怒りを表す」(1.93倍)と、口に出して相手に伝えない怒り方がうかがえます。
低ストレス女性 怒り方・注意の仕方
高ストレス女性 怒り方・注意の仕方
■ スキンシップやおしゃべりを楽しむオキシトシン生活を
仲を深めるためにも、そして互いのストレスオフのためにも、コミュニケーションの一つに取り入れたいのがスキンシップです。親しい人との触れ合いやおしゃべりなどで分泌される“愛情ホルモン”と呼ばれるオキシトシンには、ストレスを軽減する作用があります。
パートナーとのスキンシップ頻度をきいた2016年の「ココロの体力測定」では、「週4日以上」スキンシップしていると答えた低ストレス女性は44.3%と4割近く。高ストレス女性は「スキンシップしない」が40.8%と大きな差が見られました。
多くのストレスにさらされている現代だからこそ、長く仲良くいられる理想の“いい夫婦”は、ストレスオ フ夫婦。調査結果を参考にしてみてください。
【関連記事】親しい人と「触れ合う」「話す」。オキシトシンを意識して、ストレスオフな体質作りを
女性・ストレスレベル別 パートナーとのスキンシップ頻度
【調査概要】
タイトル:ココロの体力測定2018
方法:インターネット調査
調査期間:SCR調査 2018年3月7日~3月17日
(SCR調査)
対象:全国、20~69歳、14万人(男女各7万人)
項目:15問
分析データについて:厚生労働省の「ストレスチェック制度の健康状態項目」を基に独自加工して、点数化
集計データについて:集計したデータを、県・年齢を実際の人口でウエイト修正を行い活用
(本調査)
期間:2018年4月7日~20日
サンプル数:1800人
今回抽出対象者|
女性
(本調査より)
高ストレス者450人、低ストレス者556人
(2016年SCR調査より)
「スキンシップ頻度」パートナーがいる高ストレス者7962人、低ストレス者6184人