全国1,900人に調査。男性は「主体性のある働き方」「高い収入」と自身の充実を重視
間もなく元号が令和へと変わる今年。政府が主導する働き方改革はますます加速していますが、オフラボでは「ココロの体力測定2018」調査でワークライフバランスに関する28項目を用意。全国の男性(690人)女性(1167人)に複数回答で重視している項目を答えてもらいました。
■ 仕事では、女性「仲間との連帯」「自分のペース」、男性は「自分の満足」「成果」を重視
重視するワークライフバランスを「仕事」「プライベート」「お金」「人生」に分類し、女性が男性より重視している項目、あるいは男性が女性よりも重視している項目をその倍率で比較しました。
まず「仕事」では、「認め合える職場」(1.37倍)「楽しく働ける」(1.37倍)「連帯感のある職場」(1.27倍)といった仲間との連帯や職場環境、「体力に余裕のある働き方」(1.57倍)「仕事量を調節できる」(1.03倍)と自分のペースを保てる働き方を女性は重視。一方、男性は「主体性を持てる」(1.40倍) 「ワクワクする仕事ができる」(1.23倍)「仕事で実績を上げる」(1.20倍)と、自分自身の満足や仕事の 成果を重視している傾向にありました。
男女別 重視するワークライフバランス(仕事)
■ プライベートでは、男性は「趣味」、女性は「休息・休養」そして「家族の満足」も
続いて「プライベート」を見ると、全体的に女性が多く選択している項目が目立ちます。女性は「休みな ど融通がきく仕事をする」(1.70%)「しっかり働き、しっかり休む」(1.35倍)「睡眠を充分にとれる」(1.23倍)と休息・休養意識が高く、また「職場環境に家族が満足する」(1.62倍)と家族への気遣いも。男性は「趣味の時間をとれる」(1.14倍)と、女性と比較すると、プライベートは休むことよりも自分の好きな趣味などに時間を使えることに満足を感じるようです。
男女別 重視するワークライフバランス(プライベート)
■ お金では、女性は「将来への備え」、男性は「高い収入を得られること」
生きる上で重要な「お金」では、女性は「プライベートを充実させるためのお金」(1.41倍)のほか、「将来を考えた資産形成」(1.30倍)と先々に備えられることを重視、男性は「高収入の仕事で贅沢な暮らし」(1.30倍)と、高収入を得るステイタスに重きを置いている傾向でした。
男女別 重視するワークライフバランス(お金)
■ 長い人生においては、女性は「ライフステージ変化への対応」、男性は「仕事の将来性」が課題
最後に「人生」では、女性は「結婚にとらわれず働ける」(2.26倍)「子育てに時間をさける」(2.17倍)、そして「ライフステージの変化に対応しながら働ける」(1.43倍)も含め、結婚や出産をしてもそれにとらわれず働けて、なおかつ子育ての時間も楽しめる生き方を重視。結婚も子育ても夫婦共に関わるものでありながら、男性と比較し、まさにワークライフバランスに難しさ感じていることが浮かび上がりました。
男女別 重視するワークライフバランス(人生)