発表!ストレスオフ県ランキング2017 第1位は「愛媛県」

ココロの体力測定【ストレスオフ県ランキング】

オフラボでは、可視化しにくいストレスを見える化するため、全国の20~69歳の女性7万人を対象に「ココロの体力測定」を行なっています。その分析結果から47都道府県の女性のストレスオフ度を推定し、昨年から、ストレスオフ県ランキングとして発表。2017年の第1位は、愛媛県に決定いたしました。

2017年、日本で一番ストレスオフな県は「愛媛県」

ストレスオフ指数51.3と、第2位の島根県(44.3)に10ポイント以上の差をつけて第1位に輝いた愛媛県。同じく四国地方の徳島県は、昨年の第44位から大きく躍進し第3位という結果に。昨年第1位だった鳥取県は、自然災害の影響がありながらも第5位と健闘しました。

ストレスオフをかなえる愛媛女性3つのライフバランス

「セルフライフバランス(自分の生活ペース)」「ワークライフバランス(仕事と家庭生活)」「ソーシャルライフバランス(社会生活)」がストレスオフの鍵に。愛媛女性の3つのライフバランスを見ると、「セルフライフバランス」が第1位ととりわけ上位で、なかでも「セルフケア」「時間・リズム」「女子力」「デジタル環境」について、ストレスオフできていることがわかりました。

愛媛女性がストレスオフできているのはなぜ?

【1】2016年と比較して、高ストレス女性が2.8ポイント減

2016年と比べ、「高ストレス者」の割合が13.8%から11.0%と、約20%減少。「低ストレス者」はわずかですが増加しており、全体的にストレスオフ傾向が高まっていることがわかります。

【2】主なストレスオフ要因は「気候」「肌環境」「マイペースの確保」

温暖かつ乾燥を感じない「気候環境」が良い愛媛県は、女性が気になる「肌状態(スキンケア・メイク)」へのストレスが少ない傾向です。また、日常を「マイペースな生活スタイル」で過ごすことや、「有意義な休み方」ができていることによって、ストレスオフな生活スタイルが根づいていると考えられます。

【3】「乾燥肌である」と感じている女性が少ない

「ココロの体力測定」では高ストレス者は乾燥肌傾向が強くなり、低ストレス者は普通肌の割合が少なくなる傾向にあります。愛媛女性は乾燥肌指数の低さが第4位と、ストレスオフとの関連性が見られました。

【4】「愛媛県のストレスオフなところは?」ストレスオフな愛媛女性に聞きました

オフラボ顧問
東邦大学名誉教授・医学博士

有田秀穂氏 総評

「気候が温暖」「自然環境が良い」「災害が少ない」と、暮らしやすさについてストレスオフできている愛媛女性。「郷土愛(愛着と誇り)」の高さも見られます。

今回の結果で特に私が注目したのは、現代生活のストレスオフにおいて重要なリフレッシュ&リラックスできる、レジャー環境です。「瀬戸内海」「しまなみ海道」などを活用した自然のレジャーが盛んであることは、特筆できるポイントではないでしょうか。ゆったりした時間の楽しみ方、あるいは癒しの時間を自然を楽しむことで実現する、私が今最も注目してるストレスオフです。

私も地元の筑波では、休日は自転車を趣味に過ごしていますが、愛媛県はサイクリストの聖地と言われていてサイクルスポーツが活発です。女性の場合、ヘルシーな趣味というとヨガやピラティスなどが上位にあがりますが、愛媛女性はアクティブな自転車を好み、楽しんでいる点もポイントです。
一年中安定した温暖な瀬戸内海の気候を活用したレジャーは、女性が外出するきっかけや趣味を活発にします。「日光を浴びる」「適度な運動」はストレスオフ物質のセロトニンの活性を促し、また運動による快眠は、抗酸化作用のあるメラトニンの分泌にも寄与。心身の健康、肌への影響など、総合的に良い影響をもたらしているのではないでしょうか。

ストレスオフ県ランキング2017 全国結果

【調査概要】

タイトル:ココロの体力測定2017
方法:インターネット調査
調査期間:SCR調査 2017年2~3月

(SCR調査)
対象:全国、20~69歳、14万人(男女各7万人)
項目:15問
分析データについて:厚生労働省の「ストレスチェック制度の健康状態項目」を基に独自加工して、点数化
集計データについて:集計したデータを、県・年齢を実際の人口でウエイト修正を行い活用

(本調査)
期間:2017年4月
サンプル数:20~69歳、女性1800人、男性400人

icon_pdf