手帳派?アプリ派? スマホ1人1台時代でも スケジュール管理は「手書き」派が6割!

高ストレス女性は書き直し簡単な「アプリで管理」。育児・仕事・介護などマルチタスクが要因か

令和元年となり、国を挙げてのイベントも多かった2019年もいよいよ年末。来る2020年に向けて、カレンダーや手帳の準備を始める季節となりました。ところで皆さんは、手書きの手帳派ですか? それともスケジュールアプリ派? ストレスオフラボの調査では、予定管理ツールの選び方とストレスのちょっと意外な(?)関係が見えてきました。

■ スマホ所有率7割の時代でも「手書き手帳派」が6割以上

ストレスオフラボでは、全国の20~69歳の男女2,030人に「スケジュール管理の方法」を聞きました。今や7割以上がスマホ所有者であると言われますが、意外にも「手書きの手帳を使っている」は男性65.4%、女性66.2%。「スケジュールはWEB・アプリで管理している」は男性30.5%、女性20.0%。併用している人も含まれると予想されますが、6割以上が手書きの手帳派であることがわかりました。

男女別 スケジュール管理ツールの使用状況

■ 高ストレス女性のWEB・アプリ派は、低ストレス女性より4ポイント多い結果に

「ストレスによる心身への健康被害の急増により、厚労省では2015年から「ストレスチェック」を義務付けています。しかしこれは、従業員が50人以上の事業所に限定されたもの。ストレスオフラボでは、この枠組みに入らないフリーランスや専業主婦なども含めたストレス状況を可視化するため、毎年全国14万人に「ココロの体力測定」を実施し、特に「女性のストレス」に着目して研究を進めています。
そこで今回のテーマであるスケジュール管理も、女性のストレスレベル別で見てみました。

ストレスレベル別 女性のスケジュール管理ツールの使用状況

「手書きの手帳を使っている」は高ストレス女性65.0%、低ストレス女性67.4%と差はありませんでしたが、「スケジュールはWEB・アプリで管理している」は高ストレス女性21.9%、低ストレス女性女性17.8%と、4ポイント高ストレス女性が上回りました。

■ 高ストレス女性はマルチタスクがゆえに、書き直し便利なWEB・アプリ派?

ストレスオフラボを運営する株式会社メディプラス研究所も参画している一般社団法人ストレスオフ・アライアンスでは、家事や育児、仕事、そして介護など、マルチタスクになりがちな女性の環境がストレスに深刻な影響を与えていると考えています。
女性の「日常の役割」を答えてもらった結果をストレスレベルで比較しました。高ストレス女性の方が低ストレス女性よりも負っている上位3項目は、「親の面倒を見ている」2.09倍、「職場で同時進行の業務をしている」1.33倍、「子どもの送り迎えをしている」1.27倍と仕事から育児、介護まで多岐に渡っています。
全7項目中で低ストレス女性の方が割合がわずかながら上回ったのは「平日の夕飯を作る」のみで、高ストレス女性の1.04倍でした。

高ストレス女性の負っている日常の役割 上位3項目

■ 高ストレス女性は、月曜日から「ストレス性疲労」を感じている!

「毎週水曜日は習い事」「週末には部屋の掃除をする」など、曜日ごとに決まった予定や習慣、また体調の変化を感じているひとも多いでしょう。
月曜日から週の後半に向かって「疲れている」度合いは高くなっていくと思いがちですが、高ストレス女性がストレスによる疲労、すなわち「ストレス性疲労」をもっとも感じているのは「月曜日」で71.8%で、低ストレス女性6.2%の10倍以上です。土日でしっかり休養できているはずの月曜日に一番疲れているとは……何とも残念な話です。

ストレスベル別 女性が「ストレス性疲労」を感じている曜日

■ 日・月曜日はジムに行き~、木曜日は習い事する~♪低ストレス女性

▼月曜日・・・さて、高ストレス女性が「ストレス性疲労」を感じている月曜日、低ストレス女性の行動は? 「7時間以上睡眠をとる」は50・3%で高ストレス女性の2倍以上、「ジムに行く」は5.4%と割合は少ないものの、高ストレス者の3倍近くと、体調管理を心がけていることがわかりました。
▼木曜日・・・続いて、高ストレス女性が月曜日の次にストレス性疲労を感じていた木曜日、低ストレス女性は、高ストレス女性の2倍近くが「習い事」の予定を入れていました。あと1日で週末!という木曜日に、低ストレス女性は習い事でリフレッシュしているようです。
▼日曜日・・・日曜日は新しい週の始まりに備えてのんびりかと思いきや、低ストレス女性は高ストレス者よりも「ジムに行く」割合が高く、月曜日が2倍程度だったのに対し、日曜日は3倍と差が開きました。
また、カラオケや友人とのおしゃべりなどで時にはストレス発散も必要ですが、どうやら「食べる」のは高ストレス女性の傾向のようです。特に平日は、軒並み低ストレス者の2倍以上という結果でした。

ストレスレベル別 曜日ごとの行動傾向

■ 水曜日は“睡曜日”を習慣に

通常のんびりしがちな日曜日やちょっぴり気重な月曜日は「ジム」や「睡眠」で体調を整え、週後半へと向かう木曜日は「習い事」でリフレッシュしている低ストレス女性。週の真ん中の水曜日も月曜日同様に「睡眠」を重視していることから、ストレスオフラボでは「水曜日を“睡曜日”に」と呼び掛けています。ストレスと上手に付き合っていくためのストレスケア習慣として、意識してみてください。

【調査概要】

【調査概要】
タイトル:ココロの体力測定2019
方法:インターネット調査
調査期間:SCR調査 2019年3月6日~3月18日

(SCR調査)
対象:全国、20~69歳、14万人(男女各7万人)
項目:15問
分析データについて:厚生労働省の「ストレスチェック制度の健康状態項目」を基に独自加工して、点数化
集計データについて:集計したデータを、県・年齢を実際の人口でウエイト修正を行い活用

(本調査)
期間:2019年5月7日~10日
サンプル数:2060人

今回抽出対象者|

(本調査より)
男性:1030人 女性:1030人(高ストレス者:515人、低ストレス者:515人)
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