負担の大きい「料理」と「掃除・洗濯」 “時短”しながらストレスオフもできるテクニック

低ストレス女性「おかず作り置き」36.9% 高ストレス女性「総菜を買う」33.6%。高ストレス女性のパートナーは「トイレ掃除」より「クリスマスの飾りつけ」

仕事にセルフケアに、人によっては子育てに。忙しい女性たちにとって、毎日の「家事」はストレスになりうる要因の一つといえるでしょう。今回オフラボでは、“時短”のために行っているテクニックや、パートナーとの気になる“家事分担”とストレスレベルの関係を分析。その工夫が、逆にストレスになっているのかも? 男性は、奥様への今年1年の感謝の気持ちを込めて「低ストレス女性のパートナーがやっている家事」を参考に、年末の大掃除に臨んでみてはいかがでしょうか。

ストレスレベル別 料理時間の工夫

■ 低ストレス女性は「スーパーの総菜・出前」より、リメイク術で時短

厚生労働省のストレスチェックの基準で算出した高ストレス女性(77点以上)と低ストレス女性(39点以下)のそれぞれの「料理の時短」を、倍率で比較しました。低ストレス者は「おかずを作り置きしておく」(1.37倍)「朝食は前日の残り物」(1.22倍)など、1回の料理時間自体は手を抜かず、活用術で時間を短縮。高ストレス者は「できあいの総菜を買う」(1.94倍)「出前(宅配)を活用」(1.59倍)と、料理をする時間自体を短縮している傾向に。また項目数でみると、低ストレス者よりも高ストレス者の方が、「料理時間の工夫」をしているようです。

■ 散らかった部屋もストレスに? 「たたまない・しまわない」が高ストレス女性の傾向

低ストレス者は「すぐに片付ける」(1.51倍)「着替えを同じ場所でする」(1.47倍)など、後から面倒にならない方法や「洗濯・掃除は午前中で終わらせる」(1.30倍)と、時間を効率的に使う習慣が。一方、高ストレス者は「(干した)洗濯物はたたまない」(1.77倍)「よく使うものはしまわない」(1.39倍)と放置傾向にあるため、部屋が散らかり、それがストレスになっている可能性があります。

ストレスレベル別 掃除・洗濯時間の工夫

■ パートナーの家事への積極性が女性のストレスレベルに影響の可能性

最後に、夫などパートナーが担当している家事を女性に聞きました。
まず倍率をみると、高ストレス女性と比較し、低ストレス女性のパートナーがやっている率が高い家事項目が多いことから、パートナーの家事に対する積極性と女性のストレスには関連があることが推測されます。
女性が低ストレスなパートナーは「トイレ掃除」(1.46倍)「窓拭き」(1.45倍)「コンロ・レンジ掃除」(1.33倍)と、ちょっと面倒であったり、汚れが落ちにくい部分の掃除関連が目立ちます。一方、女性が高ストレスなパートナーは、「クリスマス・ハロウィンの飾りつけ」(1.47倍)「お弁当作り」(1.24倍)と、楽しみながらできるものが挙がりました。

パートナー(夫)担当の家事

【調査概要】

タイトル:ココロの体力測定2018
方法:インターネット調査
調査期間:SCR調査 2018年3月7日~3月17日

(SCR調査)
対象:全国、20~69歳、14万人(男女各7万人)
項目:15問
分析データについて:厚生労働省の「ストレスチェック制度の健康状態項目」を基に独自加工して、点数化
集計データについて:集計したデータを、県・年齢を実際の人口でウエイト修正を行い活用

(本調査)
期間:2018年4月7日~20日
サンプル数:1800人

今回抽出対象者|

女性
(本調査より)
高ストレス者450人、低ストレス者556人

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