芳しい香りとほろ苦い味でリラックスタイムのお供の定番となっているコーヒー。その成分などの研究が進み、近年では健康にもいい効果があるとして注目されていますが、驚くことではありません。なぜならコーヒーに関する最古の文献は古代ギリシャにまでさかのぼり、アラビア人医師のラーゼスが薬として記していたものが最初とされているのです。
■鳥取女性のストレスオフにコーヒーが貢献?
日本にコーヒーが伝来したのは江戸時代のこと。オランダ人宣教師により持ち込まれたとされていますが、実際に広まったのは、それからずいぶん後の明治時代です。以来、朝の目覚めの一杯に、午後のブレイクタイムにと多くの人の生活に欠かせないものとなりました。
オフラボの「ココロの体力測定2019」調査できいたリラックス方法(複数回答)でも、厚生労働省ストレスチェック基準の低ストレス者(39点以下)は男女ともに「コーヒーを飲む」が第1位。2016年、2019年と2度の「ストレスオフ県」第1位に輝いた鳥取県はコーヒー文化が根付いていることで知られていますが、喫茶店に集まっておしゃべりするオキシトシン生活に加え、コーヒー自体のストレスオフ効果もありそうです。
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男女別 低ストレス者のリラックス方法
■コーヒーの香りのストレスオフ効果が科学的にも明らかに
杏林大学医学部の古賀良彦教授が過去におこなった実験で、20代の女性10人に5分間隔で6種類のコーヒー(中挽き・90度の湯で抽出)の香りを数十秒ずつ嗅いでもらい、その間の脳波を分析。すると、蒸留水との比較でグァテマラやブルーマウンテンでリラックスを示すα波が多く出現。嗅いでいるとなんとも癒やされるコーヒーの香りですが、科学的には、その効果は豆の種類によることが明らかになりました。[1]
■コーヒーをコミュニケーションツールに
コーヒーに含まれるカフェインには覚醒効果があることが知られているため、ドライブ中の眠気覚ましや勉強中などのシーンでもおなじみです。また、コーヒーの味が苦手で飲むことができない人もいるでしょう。
そこで、リラックスするならグァテマラやブルーマウンテンの香りの活用がおすすめ。自分は飲めなくても豆を挽いてパートナーに淹れて上げれば、思いやりの気持ちでオキシトシン分泌が促され、さらにストレスオフが期待できますね。
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【参考文献】
[1]一般社団法人全日本コーヒー協会WebマガジンCoffee Break「コーヒーと健康」
執筆・監修:ストレスオフラボ