気づけば季節はすっかり初夏の陽気。花も植物も生き生きと輝く季節です。つい自然の中へと出かけて行きたくなりますが、今はぐっとがまんの時期。窓を開けて風を感じたり、夜はベランダで星空を眺めたり、そしてお部屋に花を飾ったり。おうちの中にいながら自然を感じる工夫をしてみませんか?
■低ストレスな男女は部屋に自然を取り入れてストレスオフ
海からのやさしい潮風に吹かれていると、何ともいえぬここちよさを感じる。木々のすき間から差し込む光を感じ、緑の匂いに包まれながらの山歩きが最高の癒やしなど。「自然の中にいるとストレスオフできる」感覚、多くの方が体感したことがあるでしょう。
しかし、オフラボが「ココロの体力測定2019」から部屋環境とストレスオフについてまとめたところ、低ストレスな男女は「花を飾っている」(男性39.1%、女性62.0%)「自然の心地いい音がする」(男性23.9%、女性31.8%)「観葉植物を置いている」(男性21.8%、女性40.8%)など、遠くに出かけずとも、身近で自然と触れ合うことを大切にしている傾向に。とくに女性は10位中半数が自然を感じるものでした。
男女別 実践している部屋環境TOP10(複数回答)
■「旅行でリフレッシュしたつもりが、帰ってぐったり」のワケは?
オフラボが以前取材した東京疲労・睡眠クリニックの梶本修身先生によると、部屋や家など安心できる場所から一歩外へ出ればそこはアウェイな状態、すなわち、ストレスを感じやすいということ。休日だからとはりきって遠くに出かけてかえって疲れてしまうことがありますが、はしゃぎ過ぎだけでなく、見知らぬ土地で自律神経が緊張した結果という可能性もあります。
「せっかくのGWなのに、海にも山にも行けなくてストレス!」という人も、今年はぜひ、おうちで自然を感じる工夫をしてみませんか?
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■母の日には、ストレスオフを贈る気持ちで花束を
自然音に含まれる特別な音、20kHzを超える高周波数音はリラックスさせる(副交感神経を優位にする)効果が期待できることが、近年の研究でわかってきました。お天気のいい日は窓を開け、風を感じましょう。都会でも耳を澄ませば木々のざわめきも聞こえてくるかもしれません。
夜にはベランダに出て、星空を眺めてみるのもいいですね。ついスマホとにらめっこの時間が長くなって疲れ目になりがちですが、数分でも「ぼんやりと遠くを見る」は、張り詰めたピント調節筋を緩める目のストレスオフに効果的です。
そして、低ストレス者にならってお部屋には季節の花を。もうすぐ母の日もやってきます。リアルな帰省がかなわない今、「ありがとう」だけでなく、ストレスオフを届ける気持ちでお花を贈りましょう。
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執筆・監修:ストレスオフラボ