オフラボの「ココロの体力測定2019」調査では、首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)で暮らす女性の通勤1時間以上は34%。全国平均の22%を上回り、3人に1人が長時間通勤をしていることになります。駅までの徒歩、駅の階段の上り下りなど、テレワークになって通勤がなくなるとそれだけでも運動不足と言えますが、「歩く・走る」は、体だけでなくココロにもいい影響が。人ごみを避けてのウォーキングやジョギングで、ストレスオフしましょう。
■睡眠や心のバランス、自律神経の働きに影響するセロトニン
“幸せホルモン”と呼ばれる「セロトニン」をご存知ですか? 脳内で分泌される神経伝達物質で、セロトニン神経を介して脳全体に広がり、さまざまな機能に影響していることがわかっています。
【ストレスオフに役立つセロトニンの主な作用】
▼大脳皮質・・・朝目覚めた時、すっきりと爽快感のある最適な覚醒状態をつくる。
▼大脳辺縁系・・・イライラなどネガティブな気分を解消し、心のバランスを保つ。
▼自律神経・・・交感神経と副交感神経の切り替えをスムーズにし、バランスを整える。
これらの働きが弱まっていることによる「朝すっきり起きられない」「心が不安定」「自律神経機能乱れ」は、まさにストレス不調の状態。受けてしまったストレスをオフするためにも、またストレスに備えるためにも、セロトニンがしっかり分泌されることが重要なのです。
“幸せホルモン”セロトニンの働き
■セロトニン分泌にはリズム運動が効果的!
セロトニンの分泌を促すには、セロトニンの材料となるトリプトファンを豊富に含む豆乳やバナナなどを食事に取り入れる、朝起きたら日の光を浴びるなどいろいろな方法がありますが、おうち時間の長い今おすすめしたいのは、運動不足解消にもなるウォーキングやジョギングです。
セロトニン研究の第一人者である脳生理学者の有田秀穂先生によると、テンポよく歩く・走るリズム運動はセロトニン分泌を促すのに効果的。2017年・2018年と2年連続でストレスオフ県ランキング第1位に輝いた愛媛県は「しまなみ海道」が有名ですが、愛媛女性はサイクリングを趣味にしている人が多く、「ペダルを漕ぐ」というリズム運動習慣がストレスオフな理由のひとつであると考えられます。
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■人ごみを避けて、マスクも忘れずリフレッシュしよう
ウォーキングやジョギングはセロトニン分泌を促すリズム運動になるだけでなく、「ひとり時間」の確保や、体を動かすことで質のいい睡眠にもつながります。くれぐれも人ごみは避けて、マスクも忘れずに。これまで通勤に使っていた時間などを上手に利用してリフレッシュしましょう。
執筆・監修:ストレスオフラボ
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