「痛い!」もストレスの要因に。ヒールを履いた夜の簡単セルフ筋膜リリース

近年のファッションはカジュアル&スポーティブームで、スニーカーもすっかり市民権を得ている様子。それまで「ハイヒール命!」だった女性たちも、その快適さに手放せなくなっているのでは? とはいえ、例えば仕事柄、そしてもちろんおしゃれでヒールの高い靴を履くシーンは多いでしょう。ダイエットトレーナー&メンタルコーチの小山圭介さんがおしえてくれる簡単セルフケアで、疲労を溜めない&美脚をキープする習慣を。

■ハイヒールとストレスの意外な関係

「ハイヒール」と「ストレス」。ちょっとピンとこない組み合わせでしょうか。長時間ハイヒールで歩くと、足が痛くなったり、ふくらはぎがむくんでだるくなったりしますよね。そんな不快な症状も、実はストレスの要因の一つ。神経伝達物質のノルアドレナリンが過剰に分泌され、イライラなど精神的な不安感を引き起こします。女性の場合、情緒不安定を感じるとPMS(月経前症候群)などホルモンバランスの乱れを疑いがちですが、もしかしたら、ぐったりと疲れた”ヒール脚”が原因になっている場合があるかもしれません。

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■簡単&効果的。”揺らす”で凝り固まった筋膜をリリース

自分で行う揉みほぐしにはさまざまな方法がありますが、今回ご紹介するのは、筋膜リリースです。「疲れを取るためにやったら、かえって疲れてしまった」「手が痛くなってしまった」なんてことのない、女性でも過度な力がいらない&とっても簡単な方法です。リラックスした姿勢で行いましょう。

▼STEP 1.すねの外側を揺らす
まずは、一番疲れやすいすねの外側から。手のひらの付け根の盛り上がった部分をぐっと押し当てて、凝った筋膜の癒着をほぐすように細かく揺らします。膝下から足首まで、まんべんなく行います。

▼STEP 2.太腿の前面と外側を揺らす
ハイヒールを履くと、つま先立ちの状態に。すると太腿の前面と外側に強い負荷がかかります。方法はSTEP.1と同じです。

▼STEP 3.ふくらはぎを揉みほぐす
脚全体が緩んだら、両手で包み込むようにして、ふくらはぎをしっかり揉みほぐします。老廃物の溜まりやすい足首の周辺や、膝の裏は入念に。

▼STEP 4.足の甲をローリング
足の裏は気にしても、意外と見落としているのが足の甲。つま先立ち状態では、かなり酷使している部分で、中には「ちょっと触るだけでイタイ」という人もいるでしょう。ふくらはぎ同様、両手で足を包み込むように持ち、甲の内側から外側へ、足裏にアーチを作るようにぐーっと押し広げましょう。

■筋膜リリースには美脚効果のごほうびも

他のセルフケアやストレッチと同様、体が温まった状態で行うとより効果的です。入浴後のリラックスタイムに、お気に入りのボディクリームやボディオイルで香りを楽しみながら、肌ストレスの予防にもなる保湿もかねて。入浴は「39℃程度のリラックス湯温に10分程度浸かる」のがストレスオフには理想的ですが、じっと浸かっているのがニガテな人は、その時間を利用してもいいですね。

看護・介護士などのシフトワーカーはとりわけ時間が不規則になりがちですが、習慣にするには、自分の生活ペースにうまく組み込むのがポイント。またこの方法、すらりとした美脚作りのメソッドでもあるので、そんな”ごほうび”をうまくモチベーションにしてぜひ続けてみてください。

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執筆・監修:小山圭介

小山圭介

小山圭介Keisuke Koyama

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音楽業界を経て30歳で健康業界に転身し、15年間で2万人の方のダイエットをサポート。運動、食事のみならず、ストレス対策やモチベーション維持などの、メンタル系のサポートを得意とする。ダイエット王子としてメディアでも活躍し、著書や監修グッズも多数。オンラインダイエットサロン「小山圭介のダイエット革命」主宰。

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